阿蘇・杵島岳の登山道整備と草原再生プロジェクトへのご支援をありがとうございました

 

ご支援のお礼

環境省職員と、あそBe隊にて活動を行った際の集合写真。
環境省職員と、あそBe隊にて活動を行った際の集合写真。
この度は、「阿蘇・杵島岳の登山道整備と草原再生プロジェクト」にご支援いただき、本当にありがとうございました。最終的に、21,000人を超える方々にご支援をいただき、反響の大きさに驚くとともに、日々いただく暖かいコメントに感動しておりました。
登山道整備に関しては、近自然工法に取り組み始めて4年目に入りますが、「近自然工法」の考え方、技術の習得に関して、まだまだ至らないことは自覚しています。しかし、今回の反響の大きさを目の当たりにし、恥じぬ取り組みをしないといけないと、メンバー一同、身を引き締めているところです。杵島岳において、生態系が回復できる基盤づくり、そして登山者にとっても歩きやすい道への修復を、1年かけてしっかりと形にしていきたいと思います。
また、杵島岳山頂の登山道は、いわゆる管理者不在の登山道ですが、今回の取り組みは、これまで全く手当てされておらず、荒廃・浸食していく一方であった状況に対するアプローチでもあります。既にたくさんの方からの資金的な支援をいただいているところですが、今回のプロジェクトを進める中では、管理者不在の登山道を保全する新たな仕組みづくりにもチャレンジしたい、具体的には、皆さまと一緒に登山道を整備するようなことも企画していきたいと思っています。
杵島岳山頂の登山道は、いわゆる管理者不在の登山道。登山道が複線化し、それぞれの道で浸食が起きています。
杵島岳山頂の登山道は、いわゆる管理者不在の登山道。登山道が複線化し、それぞれの道で浸食が起きています。
近自然工法にて登山道整備を進める、あそBe隊と環境省のスタッフ。
近自然工法にて登山道整備を進める、あそBe隊と環境省のスタッフ。
草原再生に関しては、今春も5つ以上の組合で、草原維持に欠かせない野焼きが取り止めになるなど、確実に草原維持が厳しくなってきていますが、そういった状況に反転攻勢をかけるための1つの取り組みとして、今回のプロジェクトをしっかりと形にしていきたいと思います。こちらについても、登山道整備と同様に、皆さまと一緒に作業する機会を企画していきたいと思います。
杵島岳周辺では2023年3月に野焼きが行われ、辺り一面真っ黒に。
杵島岳周辺では2023年3月に野焼きが行われ、辺り一面真っ黒に。
4月現在は、野焼き後の黒から新緑の緑色に色彩が移ろいつつあり、キスミレなどが早くも咲き始めています。
4月現在は、野焼き後の黒から新緑の緑色に色彩が移ろいつつあり、キスミレなどが早くも咲き始めています。

支援金の使い道について

【支援総額:約91万円】
▼登山道整備に係る支援金の使途
  • 整備資材の購入(ヤシ製土嚢、テンサー、ジョイナー、その他消耗品)…15万円
  • 整備、調査、モニタリングに必要な道具の購入(GoPro、スリング、ザイル、カラビナ)…25万円
  • 有識者謝金…15万円
▼草原再生に係る支援金の使途
  • 雑木の除去に必要な道具の購入(刈払機、燃料、手鋸)…27万円
▼その他
  • YAMAP FUNDING運営費…9万円
目標金額を超えるご支援をいただけたことから、同じく管理者不在の登山道である根子岳大戸尾根ルートの登山道補修に活用させていただくための登山道の補修道具(チェーンソー等)や、野焼き再開のために必要な道具(ジェットシューター等)を購入させていただきたいと思います。

皆さまと一緒に行いたいと考えている作業の予定

  • 登山道整備作業 6~7、9~10月頃を予定
  • 草原再生のための灌木除去作業 6月頃を予定
本プロジェクトの公式アカウントや、ヤマップアプリのDM(ダイレクトメッセージ)にて、順次ご案内させていただきますので、ぜひご参加いただけますと幸いです。
公式アカウント:阿蘇の山でみちなおし
※この機会に、ぜひ公式アカウントをフォローしてください。
杵島岳の登山道整備イベントを実施した際の様子。写真奥にあそBe隊スタッフ(緑のヘルメット)、手前に参加者の方々(オレンジのヘルメット)。
杵島岳の登山道整備イベントを実施した際の様子。写真奥にあそBe隊スタッフ(緑のヘルメット)、手前に参加者の方々(オレンジのヘルメット)。