第一回「宮地嶽鎮守の杜フォーラム」開催のご報告

 

第一回目となる、「宮地嶽鎮守の杜フォーラム」を開催しました

「宮地嶽鎮守の杜フォーラム」の会場となった、福津市複合文化センター・文化会館内にあるカメリアホール。
「宮地嶽鎮守の杜フォーラム」の会場となった、福津市複合文化センター・文化会館内にあるカメリアホール。
去る2023年2月12日(日)、福岡県福津市で「宮地嶽鎮守の杜フォーラム」を、開催いたしました。YAMAP FUNDINGを通じたご寄付、その他いただいたご寄付を活用させていただきました。皆様のご支援により盛会ののちに終えることができました。心から感謝いたします。
これまで、多くの方達が人知れず宮地嶽の保全を行なってきました。これまでの活動に敬意を払い感謝をし、これからの宮地嶽をともに思い描き、一緒に手入れをしていければという思いを込め、第一回フォーラムでは、「宮地嶽の「これまで」と「これから」を結ぶ」をテーマに、プログラムを組ませていただきました。
宮地嶽鎮守の杜フォーラム開催にあたり、福津市長 原﨑智仁氏から頂戴した挨拶の様子。
宮地嶽鎮守の杜フォーラム開催にあたり、福津市長 原﨑智仁氏から頂戴した挨拶の様子。
当日は、福津市長 原﨑智仁氏、宮地嶽神社宮司 浄見譲氏をはじめ、150名の方にお集まりいただくことができました。
フォーラムで行った3つのトークセッション、株式会社ヤマップ代表 春山慶彦さんとの「いま、鎮守の杜を再生する意味とは」、株式会社グリーンエルム・林学博士の西野文貴さんとの「宮地嶽の植生のこれまでとこれから」、株式会社中川の中川雅也さん(林業家)との「コミュニティで杜を育てるということ」は、大変ご好評をいただきました。
YAMAP代表 春山氏と、NPO法人SOMA代表 瀬戸のトークセッションの様子。
YAMAP代表 春山氏と、NPO法人SOMA代表 瀬戸のトークセッションの様子。
フォーラムに先立って、午前中に行なった宮地嶽を散策するツアーも地域内外の20名以上の方にご参加いただき、文字や写真による情報だけではなく、実感を伴った手触りのある体験を提供することができました。
宮地嶽を背景に、ツアー参加者へ説明を行うNPO法人SOMA代表の瀬戸。
宮地嶽を背景に、ツアー参加者へ説明を行うNPO法人SOMA代表の瀬戸。
宮地嶽頂上付近にて、植生の解説を行う株式会社グリーンエルム・林学博士の西野文貴氏(写真右)と、ツアー参加者(写真左)。
宮地嶽頂上付近にて、植生の解説を行う株式会社グリーンエルム・林学博士の西野文貴氏(写真右)と、ツアー参加者(写真左)。
宮地嶽散策ツアーに参加いただいた皆さんとの集合写真。
宮地嶽散策ツアーに参加いただいた皆さんとの集合写真。
フォーラム終了後から、かつての宮地嶽の暮らしを知る人、情報などをお持ちの方からお声がけをいただくことが増えました。環境再生活動にぜひ加わりたいというお声がけもたくさんいただいております。まずは、第一回宮地嶽鎮守の杜フォーラムを無事に終えられましたこと、ご支援いただいたみなさまにご報告させていただきます。
ありがとうございました!

宮地嶽鎮守の杜フォーラムのアーカイブ配信

宮地嶽鎮守の杜フォーラムの概要、また対談をYouTubeにて動画配信しております。 ▼「宮地嶽鎮守の杜フォーラムについて」瀬戸昌宣(SOMA):YouTube https://youtu.be/Set8OhArdRg
▼session1「いま、鎮守の杜を再生する意味とは」春山慶彦(YAMAP) × 瀬戸昌宣(SOMA):YouTube https://youtu.be/4Yri9sQayyA
▼session2「宮地嶽の植生のこれまでとこれから」西野貴文(グリーンエルム) × 瀬戸昌宣(SOMA):YouTube https://youtu.be/D0gZHIxVSC4
▼session3「コミュニティで杜を育てるということ」中川雅也(株式会社中川) × 瀬戸昌宣(SOMA):YouTube https://youtu.be/kwIGusFsn2o
 

これまでと、これからの宮地嶽

宮地嶽神社(写真右)と、その奥に佇む宮地嶽(標高181m)。
宮地嶽神社(写真右)と、その奥に佇む宮地嶽(標高181m)。
福津市のちょうど真ん中に位置する宮地嶽は、市内の多くの場所からその位置を確認する事ができるランドマークです。この形のいい低山はいつも福津の里と海を見守ってくれる存在です。
かつては地域の水源、材木や薪炭の供給源として生活の一部となっていた宮地嶽でしたが、ライフスタイルの変化もあり、福津市民でも一度も登った事がないという人が珍しくないほど山に人が入らなくなりました。そのような状況下で、宮地嶽は荒れ、至る所で崩壊が起きています。水の通り道、空気の通り道が様々な理由で滞っています。空気や水の滞りは山だけにとどまらず、近い将来、宮地嶽の流域全体に影響を及ぼしていきます。福津の美しい海と豊かな里の恵みをこれからも享受していくには、その大本である宮地嶽が生命力に溢れた山である必要があります。
そのために、まずは私たち一人ひとりが宮地嶽と関わり続ける仕組みが必要になります。それが宮地嶽鎮守の杜再生事業です。様々な環境再生の技術、学術的な知見を活用しながら、私たちが一人ひとり手を動かしながら、宮地嶽と関わっていける環境を構築します。
 

今後の活動予定

2023年度から具体的な環境再生活動を行なってまいります。環境再生を手がける造園家の方たちや学者の方達などと、毎月第3土曜日に集まって作業を行います。(月によってスケジュールに若干の変更がありますのでウェブサイト・メーリングリストなどの情報のご確認をお願いします。)
環境再生は、自然歩道の整備、斜面の回復、植樹、伐採など膨大で複雑な作業の連続です。ただ、一つずつ必要なことを行なっていけば、自然は応答してくれます。人とだけではなく、自然と対話する時間を毎月一回持っていきます。
 
詳しい参加方法などに関しては、以下のいずれかへご登録いただければ情報をお届けいたします。
第二回フォーラムは10月28日または29日の週末に開催予定です。
年度の予定、中長期の予定、プロジェクトに向けた資金集めなどについても今後発表していきますので、さまざまな形で皆様にご協力をいただければ幸いです。