令和5年度|「朝日連峰・出谷川から以東岳の登山道再整備プロジェクト」活動報告

朝日連峰は標高1,870mの大朝日岳を主峰とし、山形・新潟両県に連なる自然豊かな一大山岳地帯です。その山域でも最深部に位置するのが出谷川~以東岳オツボ峰間の登山道。YAMAP FUNDINGの支援をいただき2023年の登山道整備を8月13日に終了しました。
長年未整備のため草木に覆われ廃道寸前となり、遭難の危険も増していた登山道を、2021年から西川山岳会を主体に整備を進めてきて今年で3年目。この登山道を再び荒廃させないためにも皆様の支援を基に毎年整備を継続していきます。



今年は7月15~18日に整備を予定し準備を進めましたが、大雨の予報により延期。7月21日から23日まで一回目の整備、8月9日~13日に二回目の整備を実施しました。
このルートは約3.8㎞で上部は笹、中間は灌木、下部はブナやナラの大木に覆われています。今年はオツボ峰から下部の出谷川に向かって整備を進め、草刈機による刈払い、のこぎり・チェンソーによる支障木伐採、そしてその後片付けをしながら進み、終了地点の出谷川に降り立ちました。
こうして今年の整備は事故もなく終了することができました。改めてご支援に感謝いたします。







今後の活動予定
朝日連峰は原始的景観の誇る大きな山塊で、日本海からの偏西風をまともに受ける日本有数の豪雪地帯です。標高は低いものの多量の雪が植生にも大きく影響し、稜線の高山植物、山腹のブナ原生林の樹海とその特徴ある山容を形づくっております。繁茂する草木も多いため整備は継続して実施しなければなりません。
また、このたびの整備により縦走が可能となり、登山者も訪れるようになりました。ただし、雨天時には出谷川が増水し徒渉が困難になるときがありますので、注意をお願いします。朝日連峰へ皆様のおいでをお待ちしております。