DOMOご支援のお礼と今後の使い道について

ご支援のお礼

大雪山・山守隊の岡崎です。
この度の山岳環境保全への支援が10000人を超えたとのこと、うれしさと驚きと身の引き締まる思いで現場に居ります。
登山道を含む山岳環境の荒廃は日々続いていますが、それと同時に登山者の山への思いも強くなっていると感じています。「崩れを止めたい」「お花を減らしたくない」「歩きにくい状況を改善したい」という思いは、自分が知る20年以上前と比べて明らかに強くなり、ここ数年で加速している感があります。また、YAMAPさんを始め、山岳を利用してきた企業も「利用と保全」を意識し、保全のためにできることを発信・行動していただけるようになりました。「登山者の思い」と「企業の発信や行動」、自分が行なうような「現場の取り組み」が一体になってきているのを感じています。
実は日本全国の山域で現状での行政管理は荒廃状況に追い付かず、新たな保全への仕組みつくりが必要になっています。
この度の皆さまの支援が、国立公園の新たな仕組みへのきっかけとなるよう現場での取り組みに全力で努力したいと思っています。
ご支援、本当にありがとうございます。

今後のDOMOの使い道

山守隊では単なる崩れた場所の補修だけではなく、
「整備技術の発展」
「整備技術者の育成」
「整備ボランティアの活用とシステム化」
「利用と保全のバランス化」
「全国の保全団体との連携」
などなど、様々な取り組みを行なっています。
この度の支援は
・大雪山高原温泉沼巡りコースの登山道補修
・大雪山裾合平での植生復元
・大雪山愛山渓登山道の木道設置(今期は木材購入・木材運搬)
・大雪山高原温泉沼巡りコース内への携帯トイレブース作成と設置
また、行政機関(環境省・上川町・北海道)との連携として
・大雪山白雲岳避難小屋周辺の登山道整備
・大雪山白雲岳避難小屋をベースとした整備人の育成
・大雪山白雲岳避難小屋をベースとした有償・無償ボランティア制度の策定
などを計画しています。