プロジェクトをご支援いただき、誠にありがとうございました


大雪山・山守隊の岡崎です。
この度はDOMOポイントを通じてご支援していただき、とても嬉しく思っております。
実は私たちの行なっている活動は「登山者のための活動」ではありません。登山者が傷つけて瀕死の状態になっている植物や「生態系を守るための活動」です。
歩きやすいルートを作るのではなく、歩いても崩れない環境を作り、登山道周辺の環境が保全され、その環境を見て「残すべき自然」を感じていただくことが私たちの活動だと思っています。
登山は自然を感じられる素晴らしい文化ですが、利用(登山)するだけでなく保全とのバランスを取れるようにしなければ、自然を好きな人が登るほどに自然が壊れていくことになります。
この文化を残していくためには、利用と同時に保全ができる手段がどうしても必要だと考えていました。
皆様が歩くたびに、どこかの道が保全されていくことは素晴らしいシステムだと思います。
そのシステムを使って、今回大雪山が守られることに、感謝と希望を強く感じています。
また、このきっかけを活かして環境保全が継続されるよう責任も感じております。
生態系が復元していくには長い時間がかかりますが、いつかこのご支援のおかげで「登山道の崩れが止まり、道脇に植物が芽吹き、足元を気にせず風景を見て歩けるような登山道ができてきました」と報告できるように努力していきたいと思います。
この度は、DOMOポイントを通じてのご支援、本当にありがとうございました。
一般社団法人 大雪山・山守隊
代表 岡崎哲三
今後のDOMOの使い道

このご支援は生態系保全のために使用します。
今期は下記の活動での利用を行ないました。
・大雪山国立公園白雲岳避難小屋周辺のガリー侵食防止(ヤシ土嚢やヤシネットを利用した土留め施工)
・大雪山国立公園高原温泉沼巡り登山コース内の木道設置
・大雪山国立公園高原温泉沼巡り登山コース内の携帯トイレブース設置
・登山道整備専門員の教育
登山道整備は生態系に合わせることや風景を損なわない施工にすることなど非常に技術と感性が必要な難しい作業です。
資材があるだけでなく施工できる技術がある人を作ることは重要だと考えています。
今回は白雲岳周辺のガリー侵食対応の技術を伝え、施工する機会を作りました。
・白雲岳避難小屋周辺登山道の整備計画作成
国立公園の整備においては行政と連携した整備計画策定が重要です。
保護すべき生態系を理解し、どのような保全をしていくかを民間側から提示することを行ないます。
