「映画『おおかみこどもの雨と雪』の森づくりプロジェクト」記念植樹イベントのご報告

 

ご支援のお礼と、記念植樹イベントのご報告

 
 
この度は、映画『おおかみこどもの雨と雪』の森づくりプロジェクトをご支援いただき、誠にありがとうございます。
2022年8月11日(山の日)に、作品を手がけた細田守監督らと「おおかみこどもの森づくり」のスタートとなる記念植樹イベントを、富山県上市町のふるさと剱親自然公園にて行いました。
 
細田守監督(左から2番目)と、上市町長 中川行孝氏(右)らで、植樹イベントを実施。
細田守監督(左から2番目)と、上市町長 中川行孝氏(右)らで、植樹イベントを実施。
 
細田守監督からは、「公開から10年が経ち、映画の中で考えてきたことが現実の世界で引き継がれることになったのは、見てくれた皆さんのおかげです」とコメントをいただいております。
 
▼記念植樹イベントのメディアニュース
 
今回の記念植樹イベントでは、ブナ2本、ミズナラ2本、ホオノキ1本、ハウチワカエデ1本、ムラサキシキブ1本、クロモジ1本、ノリウツギ1本の7種9本を植樹。
今回の記念植樹イベントでは、ブナ2本、ミズナラ2本、ホオノキ1本、ハウチワカエデ1本、ムラサキシキブ1本、クロモジ1本、ノリウツギ1本の7種9本を植樹。
 

上市町の高校生と、森づくりのための土壌整備を行いました

 
シャベルを使い、植樹予定地の土壌をほぐす上市町の高校生たち。
シャベルを使い、植樹予定地の土壌をほぐす上市町の高校生たち。
今回実施した記念植樹イベントの前日に、おおかみこどもの森づくりのインターンシップとして、上市町の高校生が土づくりを手伝ってくれました。
森づくりの専門家・株式会社グリーンエルムの西野文貴さんにさまざまな指導を受けながら、土壌をスコップで掘り、ほぐし、空気をよく含む植樹に適した土壌を整備してくれました。
これからも、多くの方々によって手入れされ、見守られる森にしていければと思っております。
 
土壌整備に参加した高校生の皆さんと、株式会社グリーンエルムの西野文貴氏。(写真左)
土壌整備に参加した高校生の皆さんと、株式会社グリーンエルムの西野文貴氏。(写真左)
 

引き続き、みなさんのご支援をお待ちしています

おおかみこどもの森づくりのスタートとなる記念植樹イベントを無事に終了し、改めて作品の舞台である上市町に「雨と雪と花が一緒に過ごせるような」森を育てていきたい、という思いを強くしました。その森は、多くの動植物が共生し、アニメのファンや自然を愛する方々と、長い時間軸で関わり続けられる場所にしていきたいと考えています。
 
プロジェクトをご支援いただいた皆さんと森をつくる、参加型の植樹祭を2023年5月に開催することを予定し、上市町役場、森づくりの専門家・株式会社グリーンエルム、ヤマップが協力してプロジェクトを進めています。
 
自然に特化したクラウドファンディング「YAMAP FUNDING」では、DOMOに加え、クレジットカード(日本円)でもご支援いただけます。引き続き、プロジェクトのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 
▼映画『おおかみこどもの雨と雪』の森づくりプロジェクト
 
▼YAMAP FUNDINGの支援方法について
 
YAMAP FUNDINGのご利用には、アプリのアップデートが必要になります。以下のリンクより最新バージョン(v10.10.0以上)へ更新してご利用ください。
 
 

今後の「おおかみこどもの森づくり」について

 
 
植樹後、雨風等で土が流されないように、ワラと縄で土壌を覆う作業を行った後の様子。
植樹後、雨風等で土が流されないように、ワラと縄で土壌を覆う作業を行った後の様子。
 
今回植樹した木々(ブナ2本、ミズナラ2本、ホオノキ1本、ハウチワカエデ1本、ムラサキシキブ1本、クロモジ1本、ノリウツギ1本の7種9本)は順調に成長して立派な森になると思います。植樹後約3年は除草作業が必要となりますが、木々が大きくなり林床に光が届かなくなるまで成長すれば、その後はノーメンテナンスで森へと成長していきます。
しかし、この森づくりで心配なのは鹿の食害です。現在、鹿は日本中で急激に増えており、鹿は林床にある植物を食い尽くしている状況にあります。植樹した木々が食べられないように鹿柵を設置するなどして対応しますが、この森づくりにおいて生態系や自然との付き合い方など色々と考えさせられる問題でもあります。
 
ふるさと剱親自然公園の植樹地近くに残っていた、鹿と思われる足跡。
ふるさと剱親自然公園の植樹地近くに残っていた、鹿と思われる足跡。
 
今回植樹した樹種の選定はこの地域のブナ林を参考にしました。今回は植樹面積が狭かったので7種類と少ないですが、来年には約20種類の樹種を植樹することになると思います。多様な種類が生育する森は地下部も多様になり、根っこ同士が絡み合うことで防災的な効果もあります。
また、植物は自然界の中で生産者に属しています。したがって、この森づくりはこの地域の生態系にも防災面にも貢献すると思います。今回、応援してくださっている皆様や地域の方々と植樹できたことで、輝かしい未来がスタートしたと確信しています。
 
インターンで参加した高校生たちに、森づくりの指導を行う西野文貴氏。(写真左)
インターンで参加した高校生たちに、森づくりの指導を行う西野文貴氏。(写真左)
 
森づくりは人づくり、人づくりは町づくり、本当の自然がなければ人は生きていけません。また、木を植える事は、心にも木を植える事だと思っています。私自身、森づくりに生涯をかけています。上市町に立派な【ふるさとの森】ができるように頑張りたいと思います、今後ともよろしくお願い致します。
 
細田守監督(写真左)と森づくりについて語らう、西野文貴氏(写真左から2番目)
細田守監督(写真左)と森づくりについて語らう、西野文貴氏(写真左から2番目)