第1回 「おおかみこどもの森づくり」植樹祭開催のご報告

2023年5月27日(土)に、アニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』の舞台モデルである富山県上市町にて、第1回となる「おおかみこどもの森づくり」植樹祭を開催しました。
ふるさと剱親自然公園にて開催した植樹祭には、上市町長 中川氏をはじめとし、プロジェクトをご支援いただいた方々、森づくりに興味関心のある町内外の方々、映画作品のファンなど、全国各地から約100名が参加されました。
また、特別ゲストとして、上市町のマスコットキャラクターであるつるぎくんや三太くんも来場し、笑顔溢れる素敵な時間を、参加いただいた皆さんと共有することができました。
 
今回の植樹祭では、YAMAP FUNDINGを通じた皆様からのご支援、ご寄付(約58万円分)を多種多様な広葉樹の苗木購入費や土壌改良費、資材購入費等に充てさせていただきました。
  • 苗木代…(240本)…12万円
  • 土壌改良費(重機使用)…19万円
  • 資材購入費(藁、縄、移植ゴテ、竹ぐい、土壌改良剤等)…17万5千円
  • 獣害対策費(防鹿柵)…9万5千円
皆様のご支援に、心から感謝いたします。
 
「おおかみこどもの森づくり」植樹祭の様子を、以下リンク先より動画にてご覧いただけます。
▼第1回 「おおかみこどもの森づくり」植樹祭|YouTube
 
森づくりの専門家、里山 ZERO BASE代表の西野文貴氏による植樹のガイダンス。
森づくりの専門家、里山 ZERO BASE代表の西野文貴氏による植樹のガイダンス。
参加者と交流を深める、三太くん(写真中央)と、上市町のマスコットキャラクターつるぎくん(写真左奥)。
参加者と交流を深める、三太くん(写真中央)と、上市町のマスコットキャラクターつるぎくん(写真左奥)。
植樹前の苗木に、たっぷりと水分を含ませます。
植樹前の苗木に、たっぷりと水分を含ませます。
植樹祭前に手入れをした、空気や有機物を多く含む土壌に、苗木を植樹していきます。
植樹祭前に手入れをした、空気や有機物を多く含む土壌に、苗木を植樹していきます。
植樹後は、土壌の流出を防ぎ、土中の温度・湿度を一定に保つ機能を持つ藁を被せていきます。
植樹後は、土壌の流出を防ぎ、土中の温度・湿度を一定に保つ機能を持つ藁を被せていきます。
藁を被せた後は、しっかりと縄で固定します。
藁を被せた後は、しっかりと縄で固定します。
参加者それぞれの願い事や想いを木札に書いている様子です。
参加者それぞれの願い事や想いを木札に書いている様子です。
植樹した苗には、参加者の願いや想いが書かれた木札がかけられました。
植樹した苗には、参加者の願いや想いが書かれた木札がかけられました。
 
参加者の声を、以下にご紹介いたします。(事後アンケートより抜粋)
ただ植樹をすれば良いのではなく、その土地の環境や植生にあった植樹をするということが大事だと分かりました。とても勉強になりました。
よく行く地元の山を豊かにするイベントに参加できた。
自分の手で苗木を植えることでより自然が身近に感じられました。子どもにも森を作っていく過程がわかり、自然を大切にする気持ちが芽生えたと思います。
 
植樹祭の後には、シカやイノシシに荒らされないよう、獣害対策用のネットを設置しました。
植樹祭の後には、シカやイノシシに荒らされないよう、獣害対策用のネットを設置しました。
おおかみこどもの森づくりプロジェクトは、今後もアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」のテーマの一つである、「私たちは自然とどのように共生すればよいのか」ということを、作品の舞台である上市町に、多くの動物や植物と共生できる豊かな森をつくり、長い時間軸でその成長を見守っていきたいと思っています。
また、「おおかみこどもの森づくり」に興味関心のある方々が参加できる様々な機会を増やし、この取り組みの輪が全国に広げていけるよう、努めてまいります。
 
おおかみこどもの森づくりの情報更新については、以下公式アカウントをフォロー & ご確認ください。
YAMAP公式アカウント:おおかみこどもの森づくり
 
 

小学生を対象とした、おおかみこどもの森づくり講座 & ワークショップを行いました

宮川小学校体育館で実施した、森づくり講座の様子。(講師:里山 ZERO BASE代表 西野文貴氏)
宮川小学校体育館で実施した、森づくり講座の様子。(講師:里山 ZERO BASE代表 西野文貴氏)
植樹祭の前日5月26日(金)には、上市町内の小学生5、6年生(3校、約150名)を対象とした「おおかみこどもの森づくり講座 & ワークショップ」を、細田守監督の母校である宮川小学校にて行いました。
「おおかみこどもの森づくり」の取り組みを背景に、町内の子どもたちが森や自然の大切さに気づき、そして関心を持ってもらうことを目的として、森づくり講座 & ワークショップを約2時間実施しました。
ワークショップでは、森づくりに必要な藁の苗(陸稲)を育てるためのポットを、それぞれひとつずつ作ってもらいました。しっかりと育った藁は今後の植樹イベントにて、活用していければと思っています。
 
参加したこどもたちの声を、以下にご紹介いたします。(事後アンケートより抜粋)
おおかみこどもの森づくりを通して森の働きなどにもっと興味をもつことが出来ました。
自然がなかったら私たちが一番困る。自然を大切にすることが実感できた
知らなかった植物のことがすごく知れてすごくうれしかったし楽しかった。もっと植物を大事にしようと思いました!
 
ワークショップにて、陸稲の種をポットに蒔いているこどもたちの様子です。
ワークショップにて、陸稲の種をポットに蒔いているこどもたちの様子です。
 

映画上映会 & ワークショップを行いました

5月27日の植樹祭終了後、午後からは町内外50名余りの方が参加する『おおかみこどもの雨と雪』の映画上映会 & ワークショップを行いました。
ワークショップでは、ハクウンボクの苗木を株分けする苗づくりを行い、一部のポットは参加者の方々に持ち帰っていただきました。
今回のワークショップで使用したハクウンボクの苗木は、成長後、上市町で行う森づくりイベント等での植樹を予定しています。
 
参加者の声を、以下にご紹介いたします。(事後アンケートより抜粋)
花の子育ての大変さと雨と雪の成長のたくましさ可愛らしさと日本オオカミが本当にいてくれたら良いなぁと思わせてくれる内容に感涙した。丁寧な説明で楽しく苗木を鉢植えに植えて持ち帰ることができ、とても有意義なワークショップ体験の1日になった。
ハクウンボクを株分けし、ポットに植え替えをしている様子。
ハクウンボクを株分けし、ポットに植え替えをしている様子。
ポットの完成後、土にしっかりと水分を含ませるために、ジョウロで水やりをしている様子。
ポットの完成後、土にしっかりと水分を含ませるために、ジョウロで水やりをしている様子。

子供から大人までみんなで一緒に森づくり!! 上市町から世界へ発信!!

 
「森づくりは、人づくり」これに尽きると再確認した2日間でした。それと同時にみんなでできる森づくりの重要性とこれからの新たな可能性も感じ、今後この活動が日本中そして世界中に広がっていければと思いました。 「木を植える」というアクションは前向きな行動でしかなく、さらに子供から大人まで誰でもでき、特別な技術や言語も必要としないと思いました。 植樹祭という“お祭り”を上市町の子供たちや町外の方々も含め、皆様と実施できたのが心から嬉しかったです。 そして、この植樹祭が怪我もなく無事に実施されたのは、支援していただいた方や運営やスタッフ、皆様のお陰であり、略儀ではありますがここに御礼申し上げます。 これほどまでにみんなの想いと行動が同じ場所に向かって一緒に歩き出せたのは、人々の【心】を突き動かす作品があったからだと思いました。 おおかみこどもの雨と雪、その中に描かれているのは様々な人間模様と自然の表情、文章では表しきれない表現力と影響力があると改めて感じました。 一つのアニメーション作品が未来を肯定し、そして新しい明るい未来をつくりだす、それが今回は森づくりというアプローチだったのかなと思います。 森づくりは木を植えるだけでなく、苗木や稲を育てることでも参加できることが今回のワークショップで証明されたと思っています。 命を育てる、それは未来を育て、肯定するものでもあると感じました。 秋にはドングリ拾いを皆様と行いたいと思っていますが、これもドングリを拾うということは、命を拾う、それも未来を拾い、肯定するものだと思っています。 全国、世界中からこの活動に参加してもらい、少しでもこの活動が広がれば、各地で笑顔が見られると思いました。 そして、今回の森づくりを現実世界で色々な方と一緒に繋がり、滞りなく進められたのはYAMAPさんの力だと思いました。 来年、皆様と一緒に木を植えられることを楽しみにしています!! みんなで地球とつながりましょう!!
 
▼第1回 「おおかみこどもの森づくり」植樹祭|YouTube

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